2011年 10月 20日
寅年月夜竹林物想之図
虎を見ていると賢さと静けさ、思慮深さ、
哀しさの印象を受ける。
そのイメージを竹林に佇む虎で表してみました。
虎に縞模様があることから、周りを縁起の良い
7本の縞で囲み、竹林の竹も末広がりの8本に。
~魔除け・厄よけ・勇気・子供の成長~
虎は、強さと賢さを併せ持つ闘いの神である毘沙門天のお使いとされている。
魔除けや厄除の力があるとされ、勇気のおまもりでもある。また、動物の中でも
母性の強い生き物であることから、子供の成長を願うお守りでもある。
張り子や土でできた虎の置物は、子供の健やかな成長を願う縁起物。
中国では虎は竹林に棲むと考えられていて、古くから「虎に竹」は付きもの
として多く描かれてきた。
[ 竹 ]・・・一年を通して緑を保つ常緑樹である竹は、おめでたいものとして
「開運招福」を、たくましい生命力は「延命長寿」を、
あらゆるところに根を張り勢い良く成長することから「繁栄の
シンボル」とされる。
そのほか「技芸上達」のご利益もある、吉祥文の代表。
[ 月 ]・・・月は静寂の象徴とされ、その神秘性が崇拝されてきた。
月の満ち欠けは再生の象徴で、妊娠・出産にも関連があるとされ
「安産祈願」のご利益があるとされる。
そのほか「富貴繁栄」「美人祈願」などのご利益も。
意匠としては女性に多く用いられてきた。
[ 縞 ]・・・幾何学文様のひとつ。
「よろけ縞」「関東縞」「両子持ち縞」「勝手縞」など様々な
バリェーションがある。
(2010年作成 ETO展)
by hiro_kirieworks
| 2011-10-20 20:21
| 干支切り絵
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