2011年 10月 27日
辰年立浪天昇雲呼之図
海深くに棲み、時として海から天に昇り
雲を呼んで雨を降らす、力強い龍をイメージ
しました。
世界各国で神聖な生き物として古くから語り
継がれる龍は人々にとって特別な存在です。
~邪気を祓う・出世開運・
運気上昇・願いを叶える~
十二支の中では唯一この世に存在しない想像上の生き物で
日本では万能の力を持つ吉祥文とされている。
古来より語り継がれる様々な伝説により神格化され
畏れられると同時に崇められてきた。
海深くに棲み、時として天空を飛び回り、雨雲を呼んで雨を降らすという、
農耕民族にとってはたいへんありがたい縁起物。
「邪気を祓う」「出世開運」のご利益がある。
昇り龍は「運気上昇」「願いを叶える」のご利益が。
目上の人をひどく怒らせる「逆鱗に触れる」とは、龍のあごの下に逆に生えている
鱗を人が触れると龍の激怒を買い、殺されると言われていることから。
[ 波 ]・・古くから意匠化された波文は、始めは風景文様の一部として
表されていが、桃山時代から波を強調し取り出して
意匠化されるようになった。
[ 雲 ]・・雲文には自然の一つの要素として描かれるものと
中国の神仙思想を受け継いだ「瑞雲」があり、
瑞雲はモコモコとした形で薬用きのこの霊芝に似ていることから
日本では「霊芝雲」と呼ばれている。
不死の薬である霊芝に似ていることや、モコモコ型の自然現象の雲は
運気上昇を表す瑞兆とされていることから、雲文様も「開運招福」
「運気上昇」「災難厄除」の吉祥文となった。
[ 雷 ]・・雷は「神鳴り」、稲妻は「稲の妻」が由来で、農民達にとっては
恵みの雨をもたらす吉兆とされた。
〜五穀豊穣・子孫繁栄〜
(2010年作成 ETO展)
by hiro_kirieworks
| 2011-10-27 22:12
| 干支切り絵
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