2011年 11月 08日
未年糸巻格子羊歯紋之図
羊といえば羊毛ということで「格子柄」が
浮かび、羊毛を紡ぐ糸巻き紋も取り入れ
[羊の歯]と書く「羊歯紋」も加えました。
隠れ古典柄として、横に並んだ4頭の
羊の身体が「輪つなぎ」になっています。
~美しさ・優しさ・家庭円満・孤独解消~
中国では古くから農畜において大切な動物であり、神にも供えられたことから
神聖な動物とされてきた。
「祥」「美」「善」などめでたくて良いイメージの漢字にも用いられ、
美しさや優しさの象徴とされる。
穏やかで優しい性質から「家庭円満」を。
群れて生活することから「孤独解消」のお守りにも。
[格 子]・・「縞」の一種である格子柄は、もともとは経糸と緯糸で構成された
織物。
市川団十郎が「勧進帳」の弁慶役の衣装に用いた「市川格子」や
三代目尾上菊五郎が「いがみの権太」の衣装で用いた「菊五郎格子」
など名前のついた柄もある。
[糸巻き]・・古くは祈りや呪いのシンボルとされ、近世では「美」を表現する
ものとして用いられている器物の文様のひとつ。
絹糸や綿糸、麻糸などを巻く道具で、文様としては女児の着物や浴衣
などに用いられた。
〜技芸上達・不老長寿〜
[羊歯紋]・・シダの中でも家紋とされた裏白は、古来からめでたい植物として
長寿の象徴とされ、正月飾りにも用いられている。
(2010年作成 ETO展)
by hiro_kirieworks
| 2011-11-08 20:36
| 干支切り絵
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